Wikipediaの資金難と、高品質に向けた胎動

2010/12/19

ここしばらく掲載されているWikipediaの資金援助広告を見て思う事があります。

そもそも非商用で、ヒトの知識共有と好意でメディアを成り立たせたいというWikipediaの考え方には頭が下がります。

しかし、去年のGoogleの支援もむなしく今年は予想よりも700万ドル(60億円ほど)足りないようで相当な苦戦を強いられてるとのこと。10名そこそこの人員で運営している上に、基本的には寄付だけで組織が運営されているのですから、大したものです。

ところが、今の時代、一般的な情報はタダでも、そのトラフィックを処理する為の設備等で凄まじい費用がかかる事も考えれば予測が甘いと言われても辛いところかもしれませんが…。

この資金難について、広告を入れればいいだけじゃないかという論調が多いように思いますが、個人的には単体での持続よりは、身売りして収益スキームを改めて考えた方がよいと思っています。

理由は色々ありますが、なによりもやはり広告掲載を許容してしまうことによるコンテンツへの影響が大きいと思います。トラフィックの多い記事には場合によってはオークションが発生するでしょうし、こういった事によって記事の目指す公平性は著しく損なわれる可能性と、余計なコストがかかるように思います。

それならば、コンテンツの信ぴょう性と支持率(いいね!)によってお金が動くスキームが最も理にかなうのかなと考えています。
こういった環境を整えるためにも身売りは避けならないのかなと思います。身売り先も、よほど体力が無い限り持続が難しいため、参入意欲と体力を兼ね備えた企業等が良いのかなとも感じています。

なにはともあれ、長期的に見れば今のままではいけないのは明白なので、近い時代で、寄付に頼っただけの構造から、上のような動きへ変化してくるのは確かだろうと思います。

お金が絡む所にあっても、コンテンツが意図的に操作されず高品質に向かう事を信じています。

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