育ちの悪いラッパーと、育ちの良いラッパー

2010/12/24

ロックバンドならボーカル、演歌なら演歌歌手ですが、ヒップホップではそこに当たる人をラッパー(Rapper)と呼びますよね。

僕個人の音楽趣向はJazzy Loveであることもあって、イーストコースト系だったり、最近ではすっかりJazzy HIPHOPというものが大好物です。ここまでくるまでに、HIPHOPも相当聞き込んできました。オールドスクール、ニュー、ゴールデン、ファンクなどなど。

今聞いてもどれもいいリズムなのですが、リリック(歌詞)を聞いていて思うのが、ちょっと前のリリックは、貧困ととてつもなく強い向上心から生まれた言葉が時に暴力的に表現されていたものが多かったなぁという印象でしたが、最近はピースフルな物が増えています。これは良い事なんですが、気になるのは日本のリリック。

なんだか、貪欲な向上心なりから生まれたメッセージというよりは、俺はこうやりたい、俺はこうやった、と言う感じで、平和なオレオレな感じなんですよね。

みんな聞けよ!こうあるべきだろ!おい!やってやろうぜ!負けねぇぞ!こんなんでいいのかよ、ブッとばずぞコラ、というちょっと強引で暴力的だけれども、「強く生き抜いてきた経験」がバックグラウンドにある言葉のパワーってのが少なくて、ある意味現代的な感じに聞こえてなんだかダルいんですよね。いい曲はあるのはあるんですけども。

うす汚れたTシャツとスニーカーの中に秘めた強い意志ではなくて、青山や裏原あたりで売っている一着5万くらいするジャケットとどこぞの新進気鋭デザイナーのデザインした2万位のスニーカーらを身にまとったの中にあるビジネス感というか。YoYoと。ヒップホップではなく、ヒップポップ(HIPpop)と言われて、女子高生が聞いてキュンとくる、女子大生が聞いてうれしくなるようなものがあるのが、個人的な印象です。当然全部じゃないんですが。

タイトルにある「育ちの悪いラッパーと、育ちの良いラッパー」は、こういった内容を表現したところという話です。育ちは悪くても自分の強い意思と壮絶な生きざまから生まれた生きたチカラのあるリリックと、大学まで立派に出さしてもらった上にろくに苦労も知らないボンボンで生きてきた所から生まれたリリックでは相当違うなと。

本当のメッセージ、一言でいえば簡単だけども、生き死にや本当の経験から生まれた言葉はやっぱり、頭でこねくりまわした言葉より重いし価値を感じる。そういう意味で本当のメッセージが聞きたいなと。
しかし、本物を探すのって時に面白いもんです。

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※上の画像は僕が個人的に思うHIPHOPの2つのイメージを1分位で作ってみたやつなのでショボイです(笑)

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