僕には小学校からの親友がいる

2011/03/31

僕には故郷岩手に小学校からの親友がいる。
僕も彼もちょっと変わった子供だったと思う。
だから波長が合ったのかもしれない。
彼が子供たちの日常を切り抜いた漫画を表現すれば
僕は、ノートにひたすらすごろくを設計していた。
共にユーザーたる子供たちは多数持ち
新しいクリエイティブに日夜力を注いでいた。

彼は今回の東日本大震災によって被災した。
彼はなんとか無事だった。

僕は大学で上京し、彼は地元岩手の大学でバイオテクノロジーをつきつめた。

彼は、岩手で持ち前の写真の才能や、活発な行動力によって
様々な実績を残した。
写真の腕を評価され色々なメディアに取り上げられたこともあれば、
壊してはいけない文化財の保護の為に動いたり、
岩手を良くするために何をすべきかという議論の場で沢山戦っていた。
現地知識人たちらが参加するワークグループにもちょっぴりお邪魔させていただいたりした。

対してわが身を顧みれば、さして鳴かず飛ばずの、
ある意味、平穏だけを目指した凡庸さそのものの日々だっのか。
今思えばそうとすら思う。

彼はいわば僕のインターネットの師のようなもの。
ドメインのドの字を知らない時に、管理方法を教えてもらい
ネットワークのネの字を知らない時に、ネットワークとは何か?を教えてもらった。

その僕は今、インターネットによって生活している。
その彼は今、今後の人生は岩手の復興で幕を閉じていくんだろうと電話越しに言う。

僕は電話を切って、この人生で初めて彼の為に目が潤った。
彼は今まで多岐にわたる才能ゆえ目標の絞り込みに苦労していた。
僕の涙腺はそんな彼が断言した事に驚いたのだろうか。

生涯の目標と出会うという最も難しい登山を達成したかのような
力強い言葉だった。

僕の生涯の目標はなんだろう。
僕の力強い言葉とはなんだろう。
僕はこの問いに解を返す為にある。

 

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